“うそのきらきらなのに 魔法の粉みたいに海に撒いてきた”
みいんな埃まみれの床にばら撒かれる
じきに わすれられる
あまったるい香いはいっしゅんの死人のあしどり
「あるはずのない才能はえいえんにあるはずがないところに身を潜めて
それをみつけだすのはあたしの永久歯のどれかひとつが
臙脂色をしていることを証明するくらいむずかしいんだってば!」
わるいものにして
お気の毒に
あなたに呪われたい
あなたにお砂糖でなぐられたい
あなたに散りばめられたい
しにたがりのわたしは心臓をぎゅうするおててがほしい
からめるがこぼれてきたら啜れるりっぱなべろがほしい
かつてあなたに潰されてひっこ抜かれたどっちもほしい
あなたってタルタルソースみたい
野いちごのまどろみにゐる
惨い蜜ばちみたいに刺すのね
ポピィはよるに
でもでもお化けちゃん
骨に滲む香いはあなたのもの
わたしたちがさまよったかつてのよる
なまめかしくもない秋のよる
かわいいみなりでしずんでぶくぶく
それっきり瞼が剥がれなくなっちゃいたい
もうにどと泡ぶくを吸いだせなくなっちゃいたい
ふわふわできらきらしているのはね
たぶん
わたしがいつでも死のうとしてるから
金魚ばちにかわいい獣をにひき放って
この唸り香ばしいあん寧
深夜にみみは死体だよ
泳ぐのなら・泳げないのなら
たべられたら厭なのすき
まるで獨り青い
蛹のようなしこりが
植えつけられてしにたがっている
胃はからっぽで落ちた星を灼く
星をうち落とされたのがあなたなら
“こんなつもりじゃなかった”
このことばが いちばんおそろしい
うつらうつら春の棲みかで
なげだした肢体が溶けかかったまま戻ってこない
わな
或いは