ね
愛のさいごに
しに果てるあなたなんて
にがくてだいきらいだよ
蛍光色は春になればくちなし
あなたはかるめらをひと舐め
でたらめのくちづけでしねなくさせて
怨めしい牡丹いろの瞼にみづみづし
「宇宙人いくついたの」「なにいろの?」
「ぴかぴかのちっちゃなの!」
くすんだ海もちかい
星ぼしはましろい
つめたくぼやけたあなたの みじめな潮の匂い
はちみつめいたうぶな夏の翳りにみだしてやりたい
もうずっと死んでみてほしい
花がひかる脳髄でこなごなにないちゃった
あまったるくてべたべたにされる
からみつく乳白色からぬけだせない
ふやける瞼のどろどろに似ている
うつくしい淡色のあなたに似ている
がんきゅうはゆるゆるになっちゃった
みみたぶはひきちぎられちゃった
おびやかされて姦しい
うねらないでも狂える?
ただ花の芳りを浸した
ざらめのような甘さがあった
“不快なおれの総て”
花々があなたのなまえを騙る
香ばしいうららかな然様なら
ねそべる眼球でいかさま
瞼を縫うしぐさがやさしい
よれた惑星のわるぐち
あなたのくらやみはすっぱい
あじさいの茎はどんなあじがするの?
ねこのても齧ったことないのに
つるされたびせいぶつだとか
きんぴかがはりついためだまだとか
そんなもの滲ませてじゃりじゃりする
あなたは青めいてなにもない
あなたはまぶした星ぼしのひらたいところに似て
もっとわるくなる
おそろしいくらいうつくしく在れないなら
あのよるの幽霊はきえたよ
かじった潮はうそっぱちだったよ
春がざわざわいうのは
あなたが蛾だったからだよ
わたしの感性が
ひどい悼ましさを吸い込んだ
褪めたおんなの感性だったからだよ
あなたがしねない
ちぢこまる怒号だよ
あなたはみじめな宝石のくずれたひと
つみびとのよふかし
たくさんのきずついた蜂がぼやかされている
ざらい、あまいもの、まがい
美しい夜を泳ぐための薄くまばらな
きえる
のに