いろんなひとがきらい
(あなたがちっちゃい宇宙人だったとしても やっぱりきらい)


こみたいな奥歯してるでしょ / おめめがふちでぎらぎら / 散らばらないまばゆい獰猛さ / どぶいろのゆめの果てでねてて / ざくざくの感性に宝石なんてひとつも / 春にぼやけたかく砂糖のくずれ / 美化してみせたほしが刺さる / ほどかれたあとに惹かれる / まぶたにましろいよる / 頬にうそのことづて / めくるめく初夏の奴れい / なにゐろのめまいがしたの / つぼみをすこし うてなは棄てろ / あなたは頬づえが苦い / ギンガムチェックみたいにかわいい かわいい死にざま / さんかくのみえない凡て / ずゐまでばらばら / あなたは透きとおる春のしもべ / 棲み憑いてよ / なまぬるい乳白色に絶てずにつめたくなる / 惨めにしゃぶられて / 頬ばる化石、すい星のひび / にせものの春ざかり / 甘ったれたうそっぱちがぎらりとひかる / いびつなゆうれいをかじる


そうしてきみってば焦げつきそうな甘ちゃんなんだから
あたしの歯を剥き出しにした恋いびとに名まえをつけて
あまい謎の終わりがあまいなんてしらない
“ときどきの淡いえいえんが”


あたしこんなにあざやかな眼球に耐えられない
ひそやかでもなく幽霊だから
すきともいえぬあさのまふゆです


るの豚に / ひわとしらぬひ / 底なし沼のよふかしのおわり / 蜂につままれて鳴けない / またあまい夜ふけにでも / 色づく春いがさざめいていた / あなたはにどめの幽霊 / 春にあわず飾りだてる夜のしもべたちに / うそのてあしよ / なま光りしていた鰯の背なか / かかとの骨みたいに齧られてなくなる / あたしよるがまぶしい絵本をかくわ / あなたのいない生活を甘く煮る / うつくしい絵画みたい ひんやりした冷蔵庫みたい かどのない浴槽みたい


わたし極さい色の恋びとにはなれない
「胸騒ぎ」「いろ?」
だから極さい色にひたいを染めたあなたが
すごくすごく腹だたしいわけ


昆虫採集の金縁
好いから病んで


ねえ
ひごとにしらないひとがいるみたい
がらす片がじゃりじゃり
奥歯のひらたいところで
まぶされた砂糖みたいにじゃりじゃりしてる