たかが此の世の終りのきれいなひびで
ああ死んだら好い?
死んでくれとのたうちまわれば好い?


つげ梅寒々し
星月夜に居るはずもないわたしたちが
美しい犠牲についてかんがえている
いずれ芥子をばら蒔く呪いになる
怪しいまひるに病巣をだらりとさせて
かわいいおとなの骸骨
あなたの愛が最も悪かったとき
わたしの美しさは路頭にばら撒かれていた
このまま
いっしょに呪われてくれる?


あなたの病める虫媒花になる
あなたが嬲りそこねた蜘蛛のあしをねじる
あなたのほしくずでまぶされた黴びになる
あなたがまみどりの骸骨になる
あなたの躾けたあせばむ恥じらいになる
あなたの厭らしんだ泥濘みになる
あなたの痙攣する群がりになる
あなたが暴き噛んだ青白いあとになる
あなたの葬列に咽び泣く蛆虫になる
あなたの蛾と花のお化けになる
あなたの美しい喩えになる
あなたの奇ばつな蘇りになる
あなたの青びかるからめるになる
あなたのしゃぶられて美しい骨になる
あなたがみにくい怪奇になる
あなたがかわいい髄液になる
あなたに穿たれよるは漉いて春うつ
あなたはわたしのゆいいつのわるいもの
あなたは青めいてなにもない
あなたはまぶした星ぼしのひらたいところに似て もっとわるくなる
あなたは地獄に斯う膿んで泥泥らし

春腐り花腐りひとりばら剪つ