みみのないぬけ殻におてをおしえたら
くだかれた乳歯が星にむらがる蛾になっちゃった
そんなもの滲ませてじゃりじゃりしていたら
みいらの「み」が蜂に刺されちゃった
だからもう いらなくなっちゃった

あなたのうつくしい感性のひと匙は
奥歯のふちにまぶされたざらめをすり潰したときの
ちょっとした唸りみたいに
わたしの眉根をつねる



花褪めてあなたはひとで
醒めない蜜つぼのふたり
ざらめとみつばち
かつてよるのあなたはお砂糖をこぼしたような
なぞらないで蠢くの?
スパイスのまぶされた骨がらみ
永久歯どこ?
ちぎれた化石にばらを蒔く
ちょっとした泳ぎ上手なヒステリ
おさない蛹の刺青がいたい
虫籠で飼ったりするよ
うその星はいくつある?
あざやかな夜ふけに蜜柑色
波うつがい骨をくだいて
宇宙人かもしれない
古ぼけたこがね色にきらきらかもしれない
もうにどと 尾をひいて 泳ぎかたをしらない



どろどろの楡いろのじゃむ
したたる蜜を鵜呑みにして
わたしは野良の感性を道ばたに棄てる



青にじらされた香ばしいめめしさで
星づく夜がみえないのはあなたのせい
かわりに食み散りばめたざくろで
感かくがぢゅうと酸っぱいのはあなたのせい
泣いてみせないいたづらなあなたのせい



みぞれが昆虫
たやすく蘇る・ひそひそ
あなたのしっぽまるで幽霊だいやいやい
わたしうそがてら花やいだいやいやい
泳げないのに唸るからこわれる
滲んだよちよちがすき
春のない密かな嫌悪



あなたを捻じ込んで死んで
とび散ったぎらぎらは余らせておいて
ちぢれてみたら つめたくこわれてみたら
「宇宙人いくついたの」「なにいろの?」「ぴかぴかのちっちゃなの!」
星ぼしはましろい つめたくぼやけたあなたの みじめな潮の匂い
わたしは泡ぶくからてあしがはえた恋いびとをみる
怪奇現象の棘とげにやられる
うつくしいほしを喰べるあなたに轢き殺される
なんども
なんども
なんども